こんばんは。アイビディアです
今回は、米国株四季報をチェックしていて気になった銘柄を2つご紹介します。
最近気になる銘柄① NOW(ServiceNow, Inc.)
企業概要・最新動向(2025年5月時点)
- 設立:2004年
- 本社:カリフォルニア州サンタクララ
- 従業員数:約22,000人(2024年末時点)
- 上場:NYSE(ティッカー:NOW)
- 事業内容:企業向けのクラウドベースワークフロー管理プラットフォームの提供
成長の歩みと特徴
ServiceNowは「業務のあらゆる課題をソフトウェアで解決する」というビジョンのもと、IT運用管理(ITSM)から出発し、今では人事、財務、セキュリティ、顧客体験領域まで事業を拡大。企業のデジタルワークフロー改革をリードする存在となっています。
主な強み
- 統合クラウドプラットフォーム
- 全社業務を「Now Platform」上で一元化可能。SaaSの中でも独自性が高い。
- AI・自動化による業務効率化
- GenAI(生成AI)を取り入れ、チケット対応、問い合わせ処理などを自動化。
- 高いスイッチングコスト
- システム連携が多岐にわたり、顧客が離れにくい。大企業顧客が多くLTV(顧客生涯価値)が高い。
- 強力なパートナーシップ
- MicrosoftやNVIDIA、アクセンチュアなどと戦略提携。
財務・株価情報(2025年5月時点)
- 株価(終値):$980.06(2025年5月9日)
- 時価総額:約$201.7B(2,017億ドル)
- 売上高(2024年):$10.98B(前年比+22%)
- サブスクリプション収益比率:約97%
- 営業利益(Non-GAAP):約$2.7B(利益率28%)
- フリーキャッシュフロー:約$2.4B
- 顧客数:7,700社以上(うち大企業比率高)
株価推移・見通し
- 過去1年の上昇率:+45.1%
- 1年後予想株価:$1,100(+12.2%)
- 5年後予想株価:$1,440(+46.9%)
- GenAIを搭載した「Now Assist」の普及が注目材料
- クラウド業務効率化市場の拡大トレンドに乗って堅実に成長中
まとめ
ServiceNowは「企業の業務効率化SaaS」として、ITだけでなく経理・人事・カスタマーサポートなどにもソリューションを拡大中。AIの活用とグローバル展開、サブスクリプション型の収益安定性が魅力で、中長期での成長が期待されます。
最近気になる銘柄② MA(Mastercard Inc.)
企業概要・最新動向(2025年5月時点)
- 設立:1966年
- 本社:ニューヨーク州パーチェス
- 上場:NYSE(ティッカー:MA)
- 従業員数:約30,000人
- 事業内容:クレジット・デビット決済ネットワークの運営と決済関連ソリューションの提供
成長の歩みと特徴
VISAと並ぶ決済業界の二大巨頭。単なる「カード会社」ではなく、今やAI、セキュリティ、ブロックチェーンなどを活用したデータ決済企業に進化中。フィンテック企業との提携や新興国の金融包摂にも注力しています。
主な強み
- グローバル決済インフラの圧倒的規模
- 世界210以上の国・地域、2,200億件以上の年間取引数
- ブランド力とネットワーク効果
- 消費者・加盟店・金融機関のすべてがMAのネットワークを活用する構造が強み
- 高利益体質
- 売上の大半が手数料収入で構成。営業利益率は50%超と驚異的
- デジタル戦略への積極投資
- Open banking、AIによる不正検知、仮想カード、Tap to Payなどの領域で先行
財務・株価情報(2025年5月時点)
- 株価(終値):$568.64(2025年5月9日)
- 時価総額:約$517.0B(5,170億ドル)
- 売上高(2024年):$28.17B(前年比+14%)
- 純利益(GAAP):$12.1B(純利益率44.3%)
- EPS(2024年):$12.75(前年比+15.2%)
- フリーキャッシュフロー:約$14B
- 配当利回り:0.55%、自社株買いも積極的
株価推移・見通し
- 過去1年の上昇率:+18.7%
- 1年後予想株価:$622.90(+9.5%)
- 5年後予想株価:$793.58(+39.6%)
- キャッシュレス化・新興国需要・AIによる付加価値向上が長期成長ドライバー
まとめ
Mastercardは、決済ネットワークという安定した基盤に加え、AI・API・セキュリティなどデジタル領域でも積極展開中。高収益・高キャッシュフロー体質と、世界規模のスケーラビリティを兼ね備えた鉄板銘柄の一つです。
最後に
以上、NOW(ServiceNow)とMA(Mastercard)という、業種は異なれど堅実かつ成長余地の大きい2社をご紹介しました。
いずれもデジタル化・自動化・キャッシュレスというメガトレンドに乗っており、今後も注目したい銘柄です。株式投資をされている方は、ぜひポートフォリオに加える候補として検討してみてはいかがでしょうか(もちろん投資判断はご自身で!)。
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