エクスペディア(EXPE)とシーゲート(STX)最新動向|旅行・AI特需で注目の米国株

米国株

最近気になる銘柄:エクスペディア(EXPE)

企業概要

  • 設立:1996年(マイクロソフトの一部門としてスタート)
  • 本社:ワシントン州シアトル
  • 従業員数:約14,800人(2024年末時点)
  • 事業内容:旅行予約プラットフォームの運営(Expedia.com、Hotels.com、Vrbo、Hotwireなど)
  • 上場:NASDAQ(ティッカー:EXPE)
  • 2023年度売上高:約124億ドル(前年比+10%)

成長の歩みと特徴

パンデミックからの回復に伴い、旅行需要が増加し、エクスペディアの業績も回復基調にあります。特に自社アプリの強化やAIを活用したパーソナライズ戦略が奏功し、直販比率の向上が見られます。また、複数ブランドを束ねるグループ戦略により、多様な旅行者ニーズに対応しています。

主な強み

  1. 多ブランド戦略による顧客獲得:Expedia、Hotels.com、Vrboなどのブランドを通じて、多様な旅行者ニーズに対応。
  2. AIによるパーソナライズ最適化:検索結果や宿泊提案のパーソナライズを強化。アプリ経由の予約比率が上昇中。
  3. サブスクリプションサービス「One Key」:ロイヤリティプログラム「One Key」で繰り返し利用を促進し、顧客の囲い込みを加速。
  4. グローバル展開と地域最適化:北米、欧州、アジアを中心に拠点展開。現地化されたマーケティングが強み。
  5. OTA市場での高い認知と取扱高:ブッキング・ホールディングスと並ぶ業界大手として、取扱高で世界トップクラス。

財務・株価情報(2025年5月11日時点)

  • 株価(終値):$155.86
  • 時価総額:約$22.2B(222億ドル)
  • 2024年度売上高:$13.1B(前年比+6.5%)
  • 純利益:$980M
  • EPS(2024年度):$8.05
  • 営業キャッシュフロー:$2.2B
  • 営業利益率:約16.8%

株価推移・今後の見通し

  • 過去1年の株価上昇率:+14.5%
  • 1年後予想株価:$145.00(+9.7%)
  • 5年後予想株価:$172.00(+30%)
  • 過去最高値:$187.93(2021年2月)

主なポイント

  • 世界的な旅行需要回復が業績の底支えに。
  • アプリ予約の成長とリピーター増加で収益構造が安定。
  • AI・自動化投資が中長期的な差別化要因に。
  • 外的リスク(景気悪化、航空・宿泊価格高騰)には要注意。

最近気になる銘柄:シーゲート・テクノロジー(STX)

企業概要

  • 設立:1979年
  • 本社:アイルランド・ダブリン(米国本社はカリフォルニア州)
  • 従業員数:約33,000人
  • 事業内容:HDD(ハードディスクドライブ)などストレージ機器の開発・製造・販売
  • 上場:NASDAQ(ティッカー:STX)
  • 2023年度売上高:約74億ドル(前年比-14%)

成長の歩みと特徴

シーゲートはHDD業界の最大手であり、クラウドデータセンター・AI向けストレージの需要回復を追い風に、業績が徐々に回復中。2024年以降はAIサーバー向け大容量HDD(20TB超)が急伸し、今後の収益拡大に寄与する見込みです。

主な強み

  1. 大容量HDDの技術リーダー:20TBを超える高密度HDDで他社に先行。AIサーバー・データセンター向け需要が急拡大。
  2. 高いブランド信頼性と製造能力:40年以上にわたる実績。業界の標準製品として信頼性高く、大量生産が可能。
  3. コスト管理と利益体質の改善:2023年のコスト見直しとレイオフ実施により、2024年から営業利益率が改善。
  4. SSDとのすみ分け戦略:読み書き頻度の少ない大容量データ保存領域では依然HDDの方がコストパフォーマンス良好。

財務・株価情報(2025年5月11日時点)

  • 株価(終値):$95.71
  • 時価総額:約$20.0B(200億ドル)
  • 2024年度売上高:$8.2B(前年比+10%)
  • EPS(2024年度):$3.90(Non-GAAP)
  • 営業利益率:約11.5%
  • フリーキャッシュフロー:$1.0B

株価推移・今後の見通し

  • 過去1年の株価上昇率:+21.3%
  • 1年後予想株価:$94.00(+9.6%)
  • 5年後予想株価:$115.00(+34.0%)
  • 過去最高値:$117.03(2021年1月)

主なポイント

  • AI・クラウド特需が業績を押し上げ、HDD市場も復活気配。
  • フリーキャッシュフローも堅調で財務基盤が安定。
  • NAND価格下落やSSD競合との価格競争には注意が必要。

最後に

以上、EXPEとSTXという旅行とストレージという異なる分野の銘柄を紹介しました。いずれも回復局面にある企業で、今後の業績改善が株価に反映される可能性があります。中長期目線で保有を検討する価値のある銘柄かもしれません。投資判断は自己責任ですが、気になる方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか。

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