こんばんは、アイビディアです。
2025年も、もうすぐ前半が過ぎようとしていますが、みなさん、今年の相場、どう感じていますか?
私は正直なところ、「かなり疲れた…」というのが本音です。相場は底打ちしたように見えても、政治リスクや関税リスクがぶり返して下げる——そんな繰り返しの中で、気持ちも資産も摩耗するような展開が続いています。
■トランプ発言で揺れる市場、先が読めない状況に
ようやく好転の兆しが見えてきたと思った矢先、トランプ前大統領による「新たな関税」の発言が報じられ、再び市場は大きく下落。
実体経済や企業業績をある程度織り込んで、底値を固めつつある印象だっただけに、この一言で流れがリセットされたような感覚すらあります。
特に選挙が近づく今、トランプ氏の発言は市場にとって不安定要素そのものです。内容の真偽に関わらず、発言ひとつでボラティリティが大きく動いてしまう今の地合いは、本当に難しい。
■エヌビディアの引当金ショック
AIブームの象徴とも言えるエヌビディア(NVDA)にも、不意打ちのニュースが入りました。
中国向け製品「H20」の出荷にあたり、アメリカ政府からのライセンス取得が必要となり、それに関連して最大55億ドルの引当金を計上する可能性がある、との報道が出たのです。
この報道を受けて、株価は大きく下落しました。
米国内の製造拠点に対して数十億ドル規模の投資を行ってきたNVIDIAに対して、まさかの仕打ち…。一投資家としてはやるせない思いがあります。ただ、見方を変えれば、NVIDIAの技術力がそれだけ戦略的に重要であり、政府が「脅威」と認識するほどの存在感を持っているとも言えるかもしれません。
■SMH買いの失敗、損切りの決断
一昨日、トランプ政権時代の規制を参考に「今回はそこまで厳しい関税にはならないのでは」という期待から、半導体ETFのSMHを買い付けました。
ですが、市場は甘くなく、結果は想定外の下げ。翌日には損切りすることになりました。
こうした短期トレードを繰り返すうちに、「動けば動くほど、資産が減っていくのでは…?」という疑念が頭をよぎるように。
そんなときに思い出したのが、ある投資格言でした。
■「休むも相場」──冷静さを取り戻すための選択肢
「休むも相場」
この格言をご存じの方も多いかと思います。意味としては、先行きが読めない不透明な相場では、無理にポジションを取らずに一旦相場を離れ、様子を見るのも立派な戦略であるという教えです。
相場にずっと張り付いていると、「損を取り返さなければ」「このチャンスを逃したくない」という焦りが先行し、正常な判断ができなくなってしまうことがあります。まさに今の私がその状態でした。
冷静さを欠いたままトレードを続けると、リスクを過小評価したり、判断の根拠が薄いポジションを取ってしまったりと、悪循環に陥ります。損切りを繰り返して資産が削られ、精神的にも追い詰められていく。
そんなときこそ、「今は動かない」という選択が、未来の利益につながるかもしれないのです。
■市場の不確実性と今後の見通し
現在、市場には以下のような材料がくすぶっています。
- 対中関税・半導体関税の強化懸念
- FRB議長パウエル氏の解任報道
- 中東・ウクライナ情勢
- 米大統領選に向けた政策リスク
一つひとつは重大な材料ですが、それぞれが複雑に絡み合っており、シナリオ予測が難しい状況です。しかも、それらの多くが「政策によって一変する可能性がある」という点も厄介です。
関税ひとつ取っても、市場はある程度織り込んでいるように見えますが、逆に想定より緩い内容が出てくれば、相場がポジティブに動く可能性もあります。
つまり今は「上下どちらにも大きく振れる可能性がある局面」であり、無理に張らないほうが得策だと判断しました。
■投資における“静観”という戦略
投資は「攻め」だけではありません。
時に「守り」や「静観」こそが最大のリターンを生むこともあります。チャートを見続けているとついポジションを取りたくなってしまいますが、その衝動を抑え、冷静に全体の流れを俯瞰することはとても大切です。
何もしないことに不安を感じるかもしれません。でも、**リスクを取らないという選択もまた、立派な“判断”なのです。
■さいごに:今は焦らず、嵐が過ぎるのを待つ
今回の記事は、少し愚痴のような内容になってしまいました。
ただ、こうして文章にすることで、自分の考えを整理することもできましたし、「休むも相場」の精神を忘れず、今は焦らずに落ち着いて相場を見守ろうという気持ちになれました。
次回こそは、しっかりと相場が戻り、前向きな記事を書けるようになっているといいなと思っています。
それでは、今回はこのあたりで。読んでくださってありがとうございました。
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