― 厳選6社とスクリーニング3ステップを公開 ―
おはようございます。アイビディアです。
日本の個人投資家なら誰しも頼りにする『会社四季報』――その“米国株バージョン”が存在することは意外に知られていません。紙媒体ならではの 「要点を1ページで俯瞰できるレイアウト」 は、ネット検索よりも初期スクリーニングに向いており、成長株ハンティングの効率を劇的に高めてくれます。
まず押さえたい3つの数字
チェック項目 | 見方 | 私のフィルター |
---|---|---|
売上高の伸び | 直近実績+向こう2期予想 | 3期連続増収かつ累計 +50% 以上 |
営業利益率 | 営業利益 ÷ 売上高 | 利益率が右肩上がり(コスト転嫁が順調かを確認) |
EPS成長率 | 1株当たり利益(予想2期を含む) | 年率 +20% 以上で加速しているか |
ポイント
マージンが縮む企業は、売上が増えていても投資対象から外します。 EPS が順調なら PER の裏付けになり、株価が“説明”しやすくなります。
フィルターを通過した6銘柄
ティッカー | 事業概要 | 注目材料 |
---|---|---|
DOCU | 電子署名&契約管理プラットフォーム | AIを使ったリスク分析機能で次の成長ドライバーを確保 |
DDOG | クラウド監視とセキュリティ | SaaS×クロスセルで高い NRR を維持、顧客単価が加速 |
NVDA | GPU のパイオニア | AI サーバー需要でデータセンター売上が爆発的に拡大 |
ORCL | データベース&クラウド | 自律型 DB と後発クラウドの融合で高マージンを確保 |
DASH | ラストマイル配送 | フード以外へ事業拡張、会員制「DashPass」がEPS押上げ |
FFIV | アプリ配信最適化&セキュリティ | ソフト比率上昇で利益率改善、“隠れ高収益”株 |
各社をどう評価したか
- DOCU:市場成熟の声を受けつつも、AIリスク分析サービスで次の成長カーブを描く。
- DDOG:インフラ監視からセキュリティ・DevEx へ裾野を拡大し、高リテンションを維持。
- NVDA:説明不要の AI インフラ王者。四季報予想では売上・EPS ともに2期で倍増ペース。
- ORCL:オンプレ DB の牙城を活かしクラウドへシームレス移行。利益率の伸びが際立つ。
- DASH:配送網を小売全般に広げ、広告&サブスク収入で粗利率アップ。
- FFIV:売上は横ばいでも高 EPS 成長。M&A 効果が表面化すれば評価見直し余地。
米国株四季報を活用する3ステップ
- 数字で“ざっくり”絞る
売上・営業利益・EPS が3期ともプラス成長&高マージン維持で一次選定。 - 業種バランスを確認
テックに偏りすぎないよう、消費・インフラ・ヘルスケアなども意識的に混ぜる。 - ストーリーとリスクを深掘り
TAM の広がり、競争優位、規制リスクを IR 資料や決算説明会でチェック。
まとめ
データベース系サイトが「瞬発力」なら、米国株四季報は“羅針盤”。3期並びの数字が1ページで俯瞰できるため、伸び率のグラデーションが可視化され、候補銘柄の輪郭がスッと浮かび上がります。今回の6社はあくまで私のフィルターを通過した例ですが、ぜひご自身の視点で数字と物語を再検証してみてください。
四季報を味方につければ、成長株発掘の精度が一段と上がるはずです。
それでは、良い投資ライフを!
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