不安定な米国株相場。買い場はいつか?(AAII、プットコールレシオ)

米国株

こんばんは。

昨日、以前ご紹介した重要指標の1つである小売売上高の指標が発表されました。

重要指標を気にしていますか?JOLTS、雇用統計、小売売上高、CPI、ISM

小売売上高の結果

予想+0.6%に対して、実績が+0.2%と下振れでしたね。

ぱっと見だと指標が悪いので、リセッションリスク上昇かなと思うのですが、

前月が▲1.2%ということを鑑みれば、減少が下げ止まったという見方もできると思います。

市場の反応が答えですので、昨日の引けを見てみると、3指数が指数がプラスなので、ポジティブにとらえれているということでしょうか。

FedWatchの状況

現時点のFedWatchですと、6月の利下げ確率が54.6%と市場は6月の利下げを織り込んでいるようです。

Fedwatchより

プットコールレシオ

次に、プットコールレシオを見てみます。

プットコールレシオ(Put Call Ratio, PCR)とは、オプション取引において、プットオプション(売る権利)とコールオプション(買う権利)の取引量や建玉残高の比率を示す指標です。

計算式は以下の通りです。

\(\displaystyle プットコールレシオ=\frac{プットオプションの取引量または建玉}{コールオプションの取引量または建玉}\)

この比率は、市場参加者の強気・弱気の心理状態を示す指標として利用されます。

具体的には以下のように解釈されます。

  • PCRが高い場合(1を超えるなど)
    • プットオプションがコールオプションより多く買われている状態を示します。
    • 相場下落を予想する投資家が多く、投資家心理が弱気であることを示唆します。
    • 一方で、極端に高いPCRは市場が売られ過ぎであることを示し、相場反転(底打ち)の可能性もあります。
  • PCRが低い場合
    • コールオプションが多く取引されていることを意味し、市場参加者が相場上昇を期待していること(強気心理)を示唆します。
    • しかし、極端に低いPCRは市場が買われ過ぎであることを示し、相場反転(天井)の可能性もあります。

一般に、プットコールレシオが1.15を上回ったら買いサインといわれています。

今は、0.91なので少しタイミングとしては早い、、といったイメージでしょうか。

直近ですと、昨年の11月がプットコールレシオが1.3近くまで上がっていて買い場だったということですね。

Trading Viewより

AAIIセンチメンタル指数

次に、最新のAAIIセンチメンタル指数です。

AAIIセンチメント指数(AAII Investor Sentiment Index)とは、米国個人投資家協会(American Association of Individual Investors:AAII)が毎週実施しているアンケート調査に基づいた市場心理指標です。

この調査では、AAIIの会員である個人投資家に対し「今後6か月間の株式市場の方向性」について質問します。回答者は以下の3つの選択肢から選びます。

  • 強気(Bullish):株式市場が上昇すると予想
  • 中立(Neutral):株式市場が大きく変動しないと予想
  • 弱気(Bearish):株式市場が下落すると予想

AAIIセンチメント指数は一般的に「逆張り指標」として解釈されます。

これは、市場参加者が極端に強気または弱気になった時点で、市場が反転する可能性が高まるという考え方に基づいています。

例えば:

  • 強気派が非常に多く(例えば60%以上)なった場合、市場が過熱している可能性があり、相場の天井を示唆するサインとされます。
  • 弱気派が非常に多く(例えば45%以上)なった場合、市場心理が過度に悲観的になっており、相場の底を示唆するサインとされます。

以上の説明をもとに、直近のセンチメンタルを見てみますと、59.2%が悲観していることがわかります。相場の底が近いと言えそうですね

The AAII Investor Sentiment Surveyより

まとめ

今回は、買い場はいつか?という底をうかがう方法をいくつかご紹介してきました。

1つの指標では底の判断は難しいですが、いくつかの指標を組み合わせるとそれとなく雰囲気がわかるのではないでしょうか。

個人的には底が近いと考えて、毎日少しづつですが買い増しをしています。

それでは今回はこのへんで。

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