みなさんこんにちは アイビディアです。
みなさんはファンダメンタルズ分析はしていますか?
シンプルでわかりやすい方法のため、PERが割安だから買う、というのがよく使われがちですが、個人的にはこの方法はおすすめできません。
以下、その理由を記載します。
成長期待が高い会社ほどPERは高くなる
PER=株価÷EPS(1株当たり当期純利益)というのはご存じかと思います。
PERは利益の何年分かを示す指標ですので、PERが高い会社ほど割高というのは感覚的にわかると思います。
このPERという指標ですが、1つ大きな落とし穴があります。
一般に、株価は将来キャッシュフローの割引現在価値のため、将来情報を織り込んで形成されるものです。一方で、EPSは決算情報=過去情報ですので、過去の業績を反映したものとなります。
つまり、何か大きなニュースがあったときに、将来CFの上昇を織り込んで株価は上がりますが、EPSは変わらない=PERは高くなるということです。
いずれEPSはそのビッニュースが業績に反映されることで大きくなりますが、時すでに遅しです。
PERを判断軸として割安銘柄を買うことに終始していると、このような成長株を買うチャンスをみすみす逃してしまうことになります。
なので、私はPERをあまり気にしないです。
最新のガイダンスのEPSをもとに計算した予想PERであれば、上記の弱点である過去情報というのがある程度クリアされるため、良いと思います。
ただ、それでもガイダンスに未反映のイベントがあれば当然に予想EPSには反映されていないので、実態を表さない数値となってしまいます。
高PER株の実例(PLTRを例に)
TradingViewより引用
上記は、PLTR(パランティア)のPERです。
11月以降、ずっとPERは100以上で張り付いていますね。もしPERが割安の銘柄を買う、という選考手法をとっていた場合、パランティアを購入するチャンスはなかったことでしょう。
ちなみに、パランティアは、2024年のS&P500のトップパーフォーマーで、あのエヌビディアの上昇率をも上回っています。
まとめ
以上、PERが高くても株価の伸びがすごいケースもあるということを昨年のトップパフォーマーのPLTRを例にご紹介しました。
ファンダメンタルズ分析は決算数値というファクトベースの分析で客観的なのは確かに良いのですが、その情報源は過去情報がもとになっているため、それを意識しすぎると特に成長期待を強く株価に織り込むグロース株においては稲妻を逃してしまう恐れがあるので、注意が必要です。
次回は、自分が銘柄のスクリーニングにあたって。ファンダメンタルズ分析をしている際に気にしていることを具体的にご紹介できればと思います。
それでは、今回はこのへんで!
コメント