2025年8月6日、トランプ米大統領が衝撃的な発表を行いました。米国に輸入される全ての半導体に対して約100%の関税を課すと明言したのです Reuters。この歴史的な貿易政策転換は、世界の半導体サプライチェーンに大きな変革をもたらすことになりそうです。
政策の詳細と条件
今回の関税政策には重要な例外規定があります。米国内で生産を行う企業、または米国内生産を約束した企業には適用されないというものです。トランプ大統領は「もし何らかの理由で、生産すると言っておきながら実際にはしなかった場合、さかのぼって計算し、後日請求することになる」と述べ、厳格な執行姿勢を示しました Reuters。
この政策により、台湾積体電路製造(TSMC)のように既に米国内に工場を持つ企業や、エヌビディアなど米国大手企業の調達コストへの影響は限定的とみられています。一方で、中国企業による半導体は確実に対象となり、中芯国際集成電路製造(SMIC)やファーウェイなどが大きな打撃を受けることは避けられません。
企業の素早い反応
この発表を受け、IT大手のアップルは即座に反応しました。同社は約14兆7000億円(1000億ドル)の追加投資を発表し、米国での生産強化を表明しました NHK。これは今年2月の5000億ドル投資に続くもので、総額6000億ドルという巨額投資計画となります。
日本への影響
日本企業にとっては複雑な状況です。日米間では半導体分野で他国に劣後しない扱いを受けるとの確約が得られているものの、今回の一律15%関税率の適用対象にはなっています Reuters。日本の半導体関連企業は、米国市場戦略の見直しを迫られることになりそうです。
今後の展望
この政策は、世界の半導体産業地図を大きく塗り替える可能性があります。米国内生産への回帰圧力が高まる一方で、「資金力のある大企業が最も恩恵を受ける」(アネックス・ウェルス・マネジメント)という指摘もあり、業界再編が加速することも予想されます。
トランプ政権の「アメリカ・ファースト」政策が本格化する中、今後の詳細な実施要項と、各国・企業の対応策に注目が集まっています。
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